お茶の歴史(起源)
お茶の起源には諸説あります。
まず、お茶を作る茶ノ木・茶樹は、紀元前2700年頃、雲南省西南地域で初めて利用されたとされています。
雲南省はメコン河の上流、ミャンマー、ラオス、ベトナムと隣接する土地で、いまも茶の古樹が多く見られます。
お茶は最初から飲むお茶として利用されてたわけでなく、諸人に医療と農耕の術を教えたという神農が、野草とお茶の葉を食べていたという逸話が残っていることから、漢方薬として使われていたようです。
当時のお茶はいまのように飲むものではなく、葉を食べ薬として用いられていたようです。
飲むお茶として利用されるのは、やはり中国で漢代からと言われています。
ただ、当時も嗜好品としてお茶が飲まれることもあったようですが、健康飲料として飲まれていることも多かったようです。
当時はお茶は高級品でした。
日本にお茶が登場するのは、800年代頃に中国に留学した僧侶たちが伝えたとされます。
安土桃山時代以降、庶民の食文化にも広がりました。
ヨーロッパでお茶が登場するのは更に遅く、1600年代に入ってからです。
おもに中国からお茶が輸出されていました。
紅茶の文化が発達するのはもうしばらく後になってからです。